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援協福祉センターが開業=診療など通常受け付け=日本語対応に期待の声=来月中旬から人間ドックも

ニッケイ新聞 2010年3月30日付け

 創立50周年プロジェクトとしてコロニアの浄財を集めて昨年建設されたサンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)社会福祉センターが29日、ついに開業した。文協ビル地下1階にあった総合診療所が日伯友好病院リベルダーデ医療センターとして稼動し始め、本部事務局と福祉部なども移転した。人間ドックは来月15日から始めるため、現在、センター稼働率は6割程度だという。

 昨年8月15日のイナウグラソンから7カ月。ようやく稼動を始めた援協福祉センター。
 今まで総合診療所で行っていた内科、小児科、整形外科、歯科、耳鼻咽喉科などの診療・検査は通常通り始まったが、具志堅茂信事務局長によれば、「胃カメラなどの新規購入した医療機器が届いていないものもあるので、今までのものを利用するなどして調整してゆく」という。
 新しくサービスを始める人間ドックは、4月15日から受付ける予定。
 「知らずに前の診療所に行ってしまって慌てました」と診察に訪れたミイ・サキさん(東京、54)は、「見た目が凄く良い。日本語しか分からない一世の方がまだいらっしゃるので、日本語対応にもう少し力を入れて欲しい」と期待を述べていた。
 白寿を祝うため、リンスからサンパウロ市に来たついでに診療に訪れた柴尾勝さん(熊本)は、「日本語対応してくれるから来た。20年ぶりの援協だけど立派でびっくりしました」と笑みを見せた。
 開所式は27日に役員と職員など関係者のみで行った。具志堅事務局長は、「嬉しい気持ち半分、案ずる気持ち半分。『見かけ倒し』と言われないように、今からが正念場」と表情を引き締めた。
 なお援協は、代表電話(11・3274・6555)ではなく、用件ごとに直通電話への問合せを促している。診察の予約などは受付(11・3274・6500)、会員課(3274・6494)、福祉部(3274・6493)、事務局(3274・6482)、広報渉外室(3274・6490)まで。