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岐阜県人会=ヤキソバ会で賑わう=「売上げ会館建設費に」=若者も手伝って盛り上げ

ニッケイ新聞 2010年4月6日付け

 ブラジル岐阜県人会(山田彦次会長)は3月28日、サンパウロ市内の同会館でやきそば会を行い、100人以上で賑わった。山田会長は「売上げは会館建設費にまわします」と意気込む。2013年は県人移住百周年の年で、記念事業として新会館建設構想があるからだ。

 当日はマウア市在住の小島康一さん(やすいち、75、岐阜県)が会議室に、茶碗、小鉢、湯飲みなどの素焼きの器を持ってきて、珍しい絵付け体験教室を行った。本職の陶器工場を経営しており、岐阜県から1953年に20人きた〃陶器移民〃の一人。「今でも陶器をやっているのは僕だけ。他の人はスーパーやったり絵描きになったりしている」という。
 やきそばの準備をしていた婦人らの一人、山田信子さん(のぶこ、65、北海道)は「みんなが手伝ってくれるから、なんとかできます」とほほえむ。昨日から7人ほどで準備してきた。
 餡かけのスープを作る女性陣の横では、鉄板が二枚。青年が麺に焼き目を入れていた。08年に10日間の岐阜県研修ツアーに参加した林佑さん(はやし・ゆう、19、三世)は、手を動かしながら「いつも県人会活動を手伝っています。ツアーのおかげで、実際に母の故郷をこの目で見てみて、大変興味深い場所だと実感しました」と話す。
 山田会長は「だんだん若い人が多く手伝うようになってきている。この調子で6月にはうどん大会、7月には講演会も考えている」という。
 家族9人で食べにきた末吉ケニーさん(46)=サンパウロ市在住=は、「とても美味しい。父が新聞で読んでみんなを誘ってくれた」という。元文協会長の岩崎秀雄さん(88、東京)も奥さんと妹と元気な姿をあらわし、「美味しかったよ」と笑顔をうかべた。
 最後はビンゴ大会となり、午後4時頃まで会員の家族らは和気あいあいと楽しい時間を過ごした。

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