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国際交流基金=ふろしきデザイン海外公募=チアゴさん優秀賞に輝く=世界10カ国から力作集まる

ニッケイ新聞 2010年4月20日付け

 国際交流基金(ジャパンファウンデーション、略称JF)主催の「JFオリジナルふろしきデザイン海外公募」の最終選考がこのたび日本で行われ、優秀賞に選ばれた3作品のうち、ブラジル人のサンパウロ大学に通うチアゴ・グァウベルト・モライスさん(26)が選ばれた。3月26日午後にJFサンパウロ日本文化センターで表彰式が行われた。
 ブラジル、韓国、中国、インドネシア、タイ、フィリピン、マレーシア、メキシコ、ロシア、ベトナムの10カ国でデザインを学ぶ学生らの作品から選ばれ、ブラジル国内だけで118作品の応募があった。
 約30人が見守る中、自身がデザインしたふろしきと記念品を内山直明所長から受け取ったチアゴさんは、「小さい頃から日系人の家庭と交流があり『ウンドウカイ』や『タナバタ』に行ったこともある。日本文化が好きで、北斎の本も読んでいる。彼の版画にはほど遠いけど、評価してもらえて誇り」と感激を表した。
 「朝を迎えるイエマンジャーと鯉」をタイトルに、朝日に見立てた日の丸を挟んでブラジルの海の女神イエマンジャーと鯉が左右対称に踊っている構図を、版画で描いている。
 また入賞10点の中に選ばれたベロニカ・カストロ・ベチャーラさん、タイース・エッヘ・フェリックスさん、審査員特別賞のニルソン・タデウ・メンデスさんも壇上で表彰された。

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