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文協評議員会=国士舘センターを分割賃貸へ=おおよその方向で合意=3カ月間、詳細を検討=INSS追徴金は8百万レ

ニッケイ新聞 2010年4月27日付け

 ブラジル日本文化福祉協会は、「第138回評議員会」を24日午前、文協ビル会議室で開いた。80人(うち委任状22)が出席した。事業・収支決算のほか、3年越しの懸案事項となっている国士舘スポーツセンターの管理問題では、有効利用検討合同委員会(山内淳会長)の提出し「個人・団体に対し土地を25年間賃貸する計画」が、おおよその合意を得たが、詳細に関し3カ月間を目処に調査することが同委員会に指示された。なおINSS問題について、追徴金が800万レアルに膨れ上がっていることも報告された。

 1997年に国士舘大学から贈与された同センター(24アルケール)はサンロッケ市に位置し、「さくら祭り」「マレットゴルフ大会」に利用されているが、維持費が嵩むことから、文協経営上の〃問題児〃とされてきた。
 07年12月、コチア青年連絡協議会や地元文協が委託管理を申し出たが、当時の評議員会(渡部和夫会長)はこれを「実施不能、持続席に欠ける」として、山内淳氏を委員長とする検討委員会(8名)を発足させている。
 今回、山内氏から発表されたのは、名称を「文協エコロジーパーク」に変更し、土地の一部を分割、個人・団体に対し公開入札し、計画書を検討したうえで、25年の契約を結ぶというもの。賃貸料などの詳細は決まっていない。
 同センター運営委員会の副委員長を務めた諸川有朋氏から、「コチア青年やマレットゴルフの会員が奉仕しているのに、彼らの名前が入っていない。2年間で50回ほど同施設を訪れたが、貸す予定地は悪い土地」との指摘があった。
 谷広海氏は、「賃貸した場合、文協が負担する経費がどれくらい減るという目安はあるのか」との質問に山内氏は、「今回評議員会で承認されたら、検討する内容」とするに留めた。
 分割賃貸する方向でおおよその合意を得たが、「具体的な条件を提示すべき」との声が多かったことから、評議員会から検討委員会に3カ月を目処にした再調査の指示が出された。
 ニッケイ新聞の取材によれば、山内委員長は、「現在分かれている7つの土地を分割するのなら、土地問題を再調査する必要がある」と話しており、最終的な国士舘問題の進展はまだまだ時間がかかりそうだ。
 五十嵐司氏(老ク連)からINSS問題の状況について質問があり、原田清法務委員長の説明後、清原健児第2会計理事が「追徴金は800万レアルに達している」と明らかにした。
 事業報告のなかで、新企事業として09年10月にサンパウロ州ポンペイア市の西村俊治技術財団で行われた「第1回農業関連交流会」に80人が参加。
 JICAが行う交流助成事業で文協の参加団体に文協ネットによるポータルサイトの開設があったこと、昨年発足した「和食普及委員会」では国際交流基金の助成を受け、日本から精進料理の専門家を招聘したことも発表された。
 収支報告では、委員会収入が08年度の106万3325レアルから22%減の77万8510レとなっていることについて、清水オリジオ理事は、「世界的な不況の影響で、企業からの協賛が少なかった」とその理由を挙げ、剰余金が24万306レ(08年度)だったことに対し、今年は26万9764レの赤字。これはINSSの積立金(総額80万レ)に回されたものも含む(同理事)という。
 流動資産は昨年比10万7644レ減の38万3203レ。不動産も含む総資産は2767万8027レであることも報告された。

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