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「謙虚は意気地なしではない」=日系初の上議柳井ジョルジ氏=喜びの祝賀会に約150人=上野元下議「コロニアの悲願だった」

ニッケイ新聞 2010年5月12日付け

 日系人として初の上院議員となった柳井ジョルジ氏(62、二世)の就任祝賀カクテルパーティーが7日夜、文協貴賓室で開かれ、主要日系団体関係者ら約150人が集まった。文協、援協、県連、日伯文化連盟の4日系団体と伯日連邦議員グループ(会長=ウィリアン・ウー下議)、ニッケイ新聞、JORNAL NIPPAKの共催。

 各団体の代表者のほか、ウィリアン・ウー、飯星ワルテル両下院議員、羽藤ジョージサンパウロ市議、上野アントニオ、久仁郷靖憲両元下議、在聖総領事館から松代俊則領事が出席した。
 日系団体を代表して、あいさつに立った文協の木多会長は、「柳井氏がこの重要な役職に準備ができているとは思わなかった」と6日の上院議会であった就任あいさつを振り返り、「今夜はコロニアにとって歴史的な夜」と笠戸丸以来102年目の日系上議の誕生を喜んだ。
 スピーチに立った柳井氏は、同パーティーを開催した関係者に感謝の言葉を述べ、医者やマットグロッソ州議など、自身の経緯を振り返った。
 「ブラジルに必要とされている教育、治安、衛生問題に力を入れたい」と話し、3日の島内憲在伯日本国大使との会合、JICAの支援にも触れ、日伯関係強化の重要性も強調した。
 参加者からは「謙虚」とその人柄を評する声が聞かれたが、本紙の取材に「謙虚は勇気がないという意味ではない」と笑顔で約4ヶ月の任期にやる気を見せていた。
 コロニアからの記念プラッカの贈呈後、カクテルパーティーに移り、会場は初の日系上議の誕生を喜ぶ笑顔であふれた。
 下院議員を8期(32年)務めた上野アントニオ氏(87、二世)は、「58年に日系として初めて下議に当選した田村幸重以来、コロニアから上議を出すことは熱烈な願いだった。日系人の政治参加は、長年の闘争だった」と説明する。
 上議の母・綾子さんが戦前に入植したカンバラは上野氏の出身地。柳井氏がパラナ州バンデイランテス生まれであることにも触れ、「同じパラネンセとしてなおさら嬉しい」と笑顔を見せた。
 ブラジル日本移民百周年協会の上原幸啓理事長(82)は、「移民が教育に力を入れた結果の象徴。ブラジル社会に認められたことでもあり、めでたい限り」と祝福。
 上議の父・正至氏が島根県益田市出身であることから、島根県人会の古田川英雄会長(68)は、「すでに県にも知らせた。今年は旅順丸で初来伯した県人移住100年の年。県系二世の上議が誕生したのは何とも嬉しい。来年の県人会55周年にも是非出席して欲しい」と話していた。

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