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パ美術大学=七宝展16日から開催=岩井さんが講座で教授

ニッケイ新聞 2010年6月8日付け

 「日系社会のみなさんに当学をもっと知ってほしい」。東洋街の隣ベラ・ビスタ区にあるパウリスタ美術大学(Faculdade Paulista de Artes)のベラ・フィゲイレド教授が来社し、16日から岩井和子さんによる七宝展「火とガラスと金属のアート」が同学内で行われるのを皮切りに、8月から七宝教室を開設することを紹介した。
 岩井さんは「最近、自分の作品を作るより、後継者を育てる方が大切だと思い始めました」と心境の変化を語る。訪日を重ねて七宝焼きの技を学んで作品に活かしてきたが、今後はブラジルに普及することに重点を移すつもりだという。
 生徒数1千人と規模こそ大きくないが美術教師向けの大学として知られており、ここで七宝の技を学んだ教師が各校で多数の生徒に伝えることにより、飛躍的に広まることが期待されている。
 フィゲイレド教授は「日本美術に関する講座は当学初。記念すべきもの。まず展示会で実物を知ってもらい、興味を持った人に講座へ進んでもらいたい」という。
 七宝展開始は16日午後8時から。翌17日から30日までは午前10時半から午後8時までで日曜閉館。ワークショップは19日(土)午後2時、26日(土)午後2時から実費(28レアル)のみで実施する。
 七宝焼き教室は8月から第2、第4土曜の午前9時半から正午、午後2時~午後4時半まで。一般参加可。問い合わせは同大学(11・3285・4455)か、岩井さん(11・4702・7390)まで。同大学住所(Av. Brigadeiro Luis Antonio, 1224)。

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