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東西南北

ニッケイ新聞 2010年6月30日付け

 サッカーW杯の決勝トーナメントはチーム数減少に伴い、移動と休養のための中日が入るため2日間休み。準々決勝は2日11時からがブラジル対オランダ、15時半からがウルグアイ対ガーナ、3日11時からがアルゼンチン対ドイツ、15時半からがパラグアイ対スペイン。日本が延長の末のペナルティキックで初の8強入りを逃したのは残念だが、こうなったらブラジルの6回目の優勝祈願か。ブラジル戦がある2日は、銀行などの営業時間が変更となるのでお忘れなく。
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 腹部の脂肪吸引なども含む形成手術を受けるブラジル人が増えているが、費用を安く済まそうと考えて、麻酔科医の診察を受けないまま手術に臨んで事故に繋がる例があり、警告が発せられている。麻酔薬の量は、患者の体重や体質などに応じて調合されるべきで、手術当日にいきなり麻酔というケースでは、ブラジル人の平均的使用量をそのまま適用する事も多いという。ブラジル人より小柄な人が多い日本人の場合、そのままの量では効き過ぎなどということにもなりかねないが、一回の診察料を節約して命を落としては元も子もない…。
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 睡眠時無呼吸症候群と大気汚染に関係があるとハーバード大学の研究者が発表した。大気汚染がひどくて暑いという条件下では、睡眠時無呼吸症候群で悩む患者の呼吸困難の度合いがよりひどくなるというもので、睡眠時無呼吸症候群と大気汚染の関係が明らかにされたのは世界初。睡眠中に緊張を失って下がった舌が軟口蓋を押し下げるため、鼻から入る空気と口から入る空気の両方が遮断されて呼吸停止状態が起きる同症候群。大気汚染のひどいサンパウロ市などでは患者の苦痛はいや増す事になるが、寒い時期はまだましか?

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