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日系ラジオの歴史を一冊に=平原哲也氏が「日本時間」を発行

ニッケイ新聞 2010年7月15日付け

 ブラジルで放送された日本語ラジオの歴史をまとめた「『日本時間』A HORA JAPONESA―日系社会のラジオ番組―」がこのほど、私家版として日本で出版された。284頁。
 筆者は、東京在住のラジオ愛好家、平原哲也さん。元アナウンサーの内海博さんが執筆した「華やかだった日語放送」(コロニア芸能史)を目にしたことからブラジルの日系ラジオに関心を持ち、02年に初来伯。以降もインタビューや資料収集を続け、発刊にこぎつけた。伯国日系ラジオに関する書籍としては初。
 第1章「戦前の日本時間」では、ブラジルのラジオ事情に触れながら、定期番組としては初の日本語番組「日本の夕」を紹介、一般番組での日本人出演にも触れる。
 第2章「サンパウロ市における日本時間」では、〃群雄割拠〃の日系ラジオ業界を、発展(53~56年)、黄金時代(56~64年)、冬の時代(63~69年)、変化の時代(69~88年)と分け、それぞれの番組の内容や当時を知る関係者のインタビューで構成。広告や邦字紙での開局あいさつなども興味深い。
 第3章「奥地における日本時間」では、サンパウロ州の各沿線、パラナ、リオ、マット・グロッソ、パラー各州の日本語放送に触れる。
 第4章「外国語放送に関する制限」に続く第5章「現代の日本時間」では、現在でも放送を続ける番組を紹介している。
 参考資料として、コロニアで放送された名組み一覧表、ラジオ関係者の名簿、写真などにも頁が割かれており、約70年にわたるラジオの歴史からコロニア史を紐解く貴重な一冊だ。
 内容に関する詳細は、日本時間サイト(http://radiophj.web.fc2.com/)まで。購入希望者は平原さんのメール(radioPHJ@yahoo.co.jp)に直接問い合わせが必要。

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