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レジストロ=入植100周年に向け始動=山村敏明氏が実行委員長に=地元還元型の記念事業を

ニッケイ新聞 2010年7月29日付け

 地元の100周年を盛り上げたい――。1913年に日本人が入植したレジストロ市(旧イグアッペ植民地)は、3年後に控えた節目の年に向け24日夜、同地文協会館でレジストロ日本移民入植100周年祭実行委員会を立ち上げた。関係者ら約100人が出席した。実行委員長に就任した山村敏明氏は、「皆の協力なしには成し遂げられない大きな仕事。一致団結し、我々の100周年を祝いたい」と熱く決意を語った。

 イグアッペ植民地(桂、セッテ・バーラス、ジュキア、レジストロの総称)には1913年、最初の日本人が入植した。出稼ぎ移民だったコロノではなく、入植時に土地を購入、永住を目的とした移住地として知られる。
 発展したレジストロは後に市に昇格、現在は地域最大の日系集団地となっている。同市はサンパウロ州政府から「日本移民ゆかりの地」(06年)、イグアッペ市は連邦政府から「日本移民発祥の地」(08年)の認定を受けている。
 発足式では、委員会に山村敏明祭典委員長、清水ルーベンス、金子国栄の両氏が副委員長に決定したことが報告された。
 記念事業に記念誌作成はすでに決定しているが、他事業は検討中。「モニュメントなどではなく、地域に還元できる事業を考えたい」(山村委員長)。
 同郡内だったイグアッペ、セッテ・バーラスなど他移住地とも合同で行っていくという。
 同式に先立ち、レジストロ市ブラジル日本移民100周年祭実行委員会(那須野英男会長)の解散式が行われた。
 記念事業に貢献した清水オリジオ氏(サンタンデール銀行役員)サムエル・モレイラ州議員、日野寛幸サンパウロ州教育局コーディネーター、山城イリネウ氏(SABESP役員)に那須野委員長から、感謝の意を表した記念プラッカが贈られた。(金子国栄さん通信)

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