ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2010年8月3日付け

 リベルタドーレスにブラジル杯、ブラジル選手権と3つのタイトルが並行して争われている中、1日に行われた伝統カードの一つ、パルメイラス対コリンチアンスはどちらも新監督が采配。パルメイラスは同チーム応援団が崇拝するフェリポンが、コリンチアンスは代表チーム監督に就任したマノ監督の後任のアジウソン新監督がそれぞれの思いを込めて陣頭指揮を執ったが、結果は仲良く引分け。1日は引分けの多い日だったようだが、代表監督に就任したマノ氏が観戦していた試合はやはり伝統的カードであるフラメンゴとバスコの試合だったが、内容が悪く、前半だけ見て帰ってしまったとか。
     ◎
 7月14日にペルナンブコ州オリンダの現代美術館から盗まれたカンジド・ポルチナリの作品「埋葬」が、7月31日にリオ市コパカバーナで回収された。時価150万レアルといわれる作品を20万レアルで売りつけようとしていた25歳の男が逮捕されたが、警察はこの男が絵画強盗団の一味か否かを捜査中。男はフルミネンセ連邦大学所有の彫刻と見られる品も持っていたようだ。
     ◎
 寒冷前線接近でぐずついた天気のサンパウロ市だが、2日付エスタード紙に、50人以上の死者を出したアラゴアス州とペルナンブコ州の水害被災地29市では、投票できない人が52万人に上る可能性があるとの報道。学校などが倒壊したりした事により、投票そのものに使われる場所が確保できない市や、電力が確保できないため電子投票の機械が使えない所もある他、選挙人登録証やイデンチダーデをなくして投票できない人もいる。選挙裁判所が緊急の対応方法を検討中の同地域では、野戦病院ばりのテントの投票所出現の可能性もありそうだ。

image_print