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東西南北

ニッケイ新聞 2011年8月3日付け

 米国上院が2日午後、負債上限額の引上げと10年間の経費削減などをまとめた法案を承認し、オバマ大統領も裁可済みと2日付G1サイトが報じた。1日夜下院を通過し、上院に送られた法案は、負債上限額を15兆2千億ドルに引き上げると共に、10年間で9170億ドルの経費削減を行なうというもの。民主党と共和党両党議員からなる委員会が作られ、更に1兆2千億ドルの経費削減案を作る事になっている。本心をいえば完全に満足ではなかったオバマ大統領も、お家の一大事回避のための法案を裁可し、史上初の債務不履行は避けえた米国だが、国内総生産の成長率は予想を下回るなど、世界各国の不安は完全には払拭されていない事が証券市場の不安定感にも表れた。サンパウロ州証券市場の終値は、前日比0・45%高の1ドル=1・5677レアル(売り)だった。
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 サンタカタリーナ州ラジェスの消防が、2日午後1時30分頃墜落した空軍機の残骸と乗員5人の遺体を発見した。フロリアノポリスから約135キロの地点で発見された機は、11時35分に南大河州カノアス空港を飛び立ってリオ市に向かっていたもので、乗り組んでいたのは8人とされているが、午後5時現在までに確認されたのは5人分の遺体のみ。現場近くの宿泊施設の職員は、機首を下げて墜落していく空軍機とその後の爆発の様子を目撃したという。

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