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東西南北

 12日に実刑判決を出されて以来、ブラジルの話題を集めるルーラ元大統領だが、それに伴い、同氏の痛烈な批判者として知られる、サンパウロ市のジョアン・ドリア市長も注目を集めている。ここ連日、市長がルーラ氏に関して何か言うたびにマスコミの話題になるため、他の政治家からは「まるでオウムのようだ」と揶揄されたり、左翼系と思われる人から自宅が落書されたりという被害にも遭っている。だが、それでも市長のルーラ批判は止まらず、16日には「PT政権が改革したのは三層住宅と別荘だけだ」と、ルーラ氏の裁判の大元となっている疑惑物件に絡めたジョークまで飛び出した。舌戦としてはなかなか面白いが。
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 本格的に乾季に入ったサンパウロ市では、6月14日以来、雨が降っていない状況に陥っている。幸い、5月と6月上旬は雨がかなり降ったのでなんとかなってはいるものの、雨季が戻る前までにはなんとか湿気を取り戻してもらいたいところ。また、今のような乾燥した季節では咳や鼻水が出やすくなる。水分を多めにとって、うがいをし、寝る前に加湿器を作動させるなどして、体調を壊さない努力もおすすめだ。
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 コリンチャンスが首位を快走し、サントス、パルメイラスもリベルタドーレス杯進出圏内をキープしているサッカーの全国選手権だが、サンパウロ州4強でサンパウロFCだけがすっかり蚊帳の外。16日の対シャペコエンセ戦でも0―2といいところなく敗れ、これで9戦連続で勝ち星なし。順位は降格圏内の18位に低迷中だし、何とか浮上のきっかけを掴みたいところ。

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