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ビラ・カロン=成長続ける「おきなわ祭り」=初の2日開催に4万人=助け合いの心で大成功

ニッケイ新聞 2010年8月28日付け

 「イーヤーサッサー!」。沖縄民謡に太鼓のリズムが交わり、自然と手を振り足を踏み鳴らすカチャーシーが生れる。ビラ・カロン沖縄県人会(知花ルイ会長)主催の「おきなわ祭り」が人気の高まりを受け初めての2日開催となり、21、22両日開かれた。今年で第8回目となる。
 琉球民謡、琉球國祭り太鼓、沖縄空手、古武道、ヤギ汁に沖縄ソバ。「沖縄尽くし」となった週末、聖市東部ビラ・カロンの同会館近くの会場には延べ4万人(主催者発表)が来場した。
 22日午後、どの出店にも列が連なり、通路は行きかう人々でごったがえした。
 第1回目から出品、次第に人気が増し、毎年売切れてしまうというヒージャー(ヤギ)汁。今年は18頭分、約1300食を用意した。屋台周辺に漂う少々癖のある独特の臭いが来場者を引き付け、見事完売した。
 屋台を手伝う津嘉山剛さんは「ブラジルではヤギは皮ごと食べないが、案外、非日系人にも浸透していますよ」と満足げ。
 2週間前からダシを作り始めたという同会婦人部の沖縄ソバも完売。城間和枝さんは「皆さんがやっぱり沖縄ソバと言ってくれる」と後片付けも済んだ屋台で笑顔を見せた。
 初めての2日開催について「そりゃもう大変でした。どうなる事かと心配でしたが、50人以上が手伝ってくれました」と感謝。最後の一杯が売れたときは皆で踊って喜んだという。
 初めて同祭に来場した大庭照子さん(83、岩手県)は「沖縄の人たちの助け合う姿が好き。このフェスタでもそれを感じた」と感心した様子。
 終日幾重にも人垣ができ、視線が送られた舞台上では、70近い演目が行われ、その大半が沖縄にちなむもの。
 レキオス芸能同好会エイサー太鼓では青少年少女100人以上が一挙に登場。斉藤悟琉舞道場により荘厳な舞いが披露され、来場者は視線を送り、カメラを構えていた。
 演目の最後には、沖縄民謡音楽グループのトントミーが舞台に上がり数曲を披露。フィナーレには琉球國祭り太鼓も加わり、「かりゆしの夜」が歌われると日系、非日系問わず来場者からカチャーシーが自然に始まった。
 来賓、役員も舞台上で踊り、三線、太鼓、口笛の音色にあわせ、両手を振り足を踏み鳴らし、「イーヤーサッサー!」と大合唱。笑顔がこぼれ、会場は歓喜と熱気に包まれた。
 冬の夜空に大輪の花火が打ち上げられ、2日に及ぶ〃ウチナーンチュの祭典〃は幕を閉じた。
 閉会後の取材に対し、知花会長は「不安もあったが、多くの人が手伝ってくれて繁盛した」と笑みを浮かべ、最後に「来年も2日開催」と明言した。

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