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日本語センター=感動の「ふれあい日本の旅」=44人が全国各地で交流深め

ニッケイ新聞 2010年10月19日付け

 ブラジル日本語センター(谷広海理事長)は9日午前同センターで、7月に実施した「第3回ふれあい日本の旅」の懇親会を開き、約70人が集まった。参加者たちは「日本各地で温かく受け入れてもらえた」と、父兄らを前に貴重な体験を発表した。
 ふれあい日本の旅は第1回が2005年、第2回が08年の実施。同センター創立25周年記念事業でもある今年の旅は、15~17歳の日本語学校の生徒44人が参加し、7月3~25日の滞在中に北海道から九州まで日本全国を訪れた。各地で小中高、大学を訪問し日本の学生たちと触れ合ったほか、北海道、名古屋、熊本の3カ所では2人ずつに別れてホームステイを体験した。
 今年は、各学校を訪れた際に参加者たちが自ら得意なカラオケやピアノ、ボサノバを発表するなど積極的な交流行い盛り上がったよう。さらに今回は、秋篠宮ご一家とのご接見でブレイクダンス、サンバを披露する場面があったそうだ。
 懇親会では板垣勝秀副理事長が「お金で買えない人間関係を築き、多くの感動を得て帰ってきたと聞き嬉しい。今後もこのように視野を広げていってほしい」とメッセージを送り、参加者による報告、スライド写真の上映、日本で披露した特技の発表が行われた。
 中浦カリーナさんは(17、三世)は日本でカラオケを披露、日本の学生とデュエットもしたと嬉しそうに話す。ホームステイ家族も懐かしいようで、「メールをもらった時には思わず泣いてしまった」と微笑を見せた。
 同旅行の団長を務めた志村マルガレッチ日伯のびる学園園長は「都会から地方まで日本の様々な面を知る良い機会」と振り返り、「みな日本に留学したい、日本の大学で勉強したいと高い目標を抱いて帰国しました」と様子を伝えた。
 同旅行を発案した日下野良武副理事長が「日本語を勉強していて良かったと思える体験になれば」と期待するように、多くの参加者たちからは日本でできた友達やホストファミリーと連絡を取り続けていると喜ぶ声が多く聞こえた。

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