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東西南北

ニッケイ新聞 2010年10月22日付け

 サンパウロ州では水疱瘡が流行との報道に続き、今度は3年間途絶えていたはしかの患者発生がここ10年で最高との報道。罹患者は、パライバ州の45人を最高に、南大河州7人、パラー州3人の計55人。2001年以降の患者発生は2006年の57人が最高だったが、感染が疑われている患者も70人近くおり、患者の数はさらに増えそうだ。パライバの患者からは南アフリカで流行したものと同種のウイルスが検出された他、南大河州でも6人がアルゼンチンに旅行した人々と接触した事が確認されている。
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 サンパウロ市ヴィラ・ロボス公園を17日に訪問した人の目を引いたのは、骨粗しょう症を起こしている人に留意した屋内配置やリューマチなどで関節の動きが制限されている人向けに工夫された補助具などを展示した空間。ブラジルでも高齢化が進み、骨折が怖い骨粗しょう症患者には転びにくい空間を作り、関節が動きにくい人には、柄を太くしたナイフやフォーク、料理がこぼれないよう皿の縁にはめるガードなどがあると便利など、弱い所を持つ人に優しい配慮や空間の必要度が増している。
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 サンパウロ市地下鉄で新たな文化空間が増えた。オペラやクラシックバレー、バンド演奏などが楽しめるのは、サンタセシリアやパライゾなどの16駅で、年末までにはサコマンやイタケーラでも同様の企画開始の予定とか。

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