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日本祭り黒字は40万レ=県連=第14回委員長に前田氏=来年は創立45年の節目

ニッケイ新聞 2010年11月4日付け

 ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、与儀昭雄会長)は10月28日、文協ビルで同月の代表者会議を開催した。7月の日本祭り(フェスチバル・ド・ジャポン)で約40万レアルの黒字が見込まれていることが報告されたほか、来年の同祭実行委員長に、前田ネルソン県連副会長(三重県文化擁護協会会長)が選ばれた。

 与儀会長は海外日系人大会への出席で訪日中のため欠席。会計報告に続き、県連と日本語センター初の共催で17日に行われた「第4回弁論大会・第31回サンパウロスピーチコンテスト」について山田康夫副会長が、「日本語発表の場を県連が提供していく必要性を強く感じた」と報告した。今回は参加者数が伸びなかったことから、各県人会の広報を呼びかけた。
 先月7日から実施された第34回移民のふるさと巡りについて園田昭憲副会長から、121人が参加し無事終了した事が報告された。園田副会長は「30年前のブラジル日系社会のように力強く、明るかった」というボリビア国の各移住地での日系人とのふれあいの様子を話し、始まった交流を深めていく考えを述べた。
 7月の県連日本祭りについて、37万~40万レアルの黒字見込みであることが報告された。来年度の同祭開催が賛成多数で可決され、実行委員長に執行部から前田副会長が推薦、承認された。
 前田副会長は「県人会を盛り上げたい」と意気込み、早速今月から協賛企業回りを行うという。それにあたり毎回掲げるテーマについて各県人会に意見を求めた。
 2010年度の事業報告書については、資料散逸を防ぐ目的で、現在までのふるさと巡り、弁論大会など、県連の主な活動を一挙に詰め込むという。1万8千レアルほどかかると見込まれる経費も広告主を募り、半額ほどの出費に抑える考え。
 その他、県連創立45周年を来年に控えていることから、執行部が各県人会に記念事業などの構想を募った。