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東西南北

ニッケイ新聞 2010年11月13日付け

 リオ市での車強盗の手口が変った―。数日前から頻発しているのは、路上に止めた車に放火し、警察が消火に追われている隙に周辺で車を盗むというもので、盗んだ車にまた火をかけて、盗みを重ねるケースもあった。10日までの3日間に焼かれた車は7台。一方、サンパウロ州内陸部のピケッテ市で9日夜起きた、トイレに入り込んだカエルを、松明を作って退治しようとして寝室を焼いたという針子さんのような事件も困りもの。火が近づいてくるのに驚いたカエルが自分の方に飛んできたのでベッドに投げつけ、もう1度火を近づけようとした時、蓋を閉め忘れたアルコールの入れ物をひっくり返したため、火災となったという。
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 12日朝、顔には青あざ、両手は石膏と包帯で固められた女性の映像がニュースに流れた。聞けば、南大河州ポルト・アレグレの学校の看護士養成コースのコーディネーターを務める教師。警察によると、苦情があるならコーディネーターの所に行けと言われた24歳の男子学生から椅子や素手で暴行されたものだ。武術を習っているという学生が振り降ろす椅子から身をかばおうとして両腕骨折の教師は、椅子の足が壁に食い込んで使えなくなった後も素手で顔を殴られ、気を失ったという。学生はまだ捕まっていないが、最近の「切れる」事件多発も気がかり。こんな学生が看護士になったら患者は…?

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