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サントアンドレー=市博物館で「沖縄文化の世界」展=集まった資料は4百点以上=「歴史に興味もってほしい」=笠戸丸移民への手紙も

ニッケイ新聞 2010年11月20日付け

 創立55周年の節目を迎えた沖縄県人会サントアンドレー支部は、記念行事として、同市役所が運営する博物館(R. Senador Flaquer, 470)で7カ月に及ぶ展示会「沖縄文化の世界(O Universo Cultural de Okinawa)を行う。展示の呼びかけに同支部会員らから沖縄ゆかりの紅型(琉球舞踊衣装)、三線、八重山みんさー織など伝統工芸品から、笠戸丸移民の肖像や宛てられた手紙、生活用具など400を越す物品が集まり、今回その一部が展示される。展示会は来年6月30日まで開かれる。入場無料。

 17日夜に行われた開幕式には同市からデニス・デ・ファティマ・オザワ・ラヴィン市長夫人、エジソン・サルヴォ・メーロ文化局長、喜納ジョルジ支部長、元同市文化局次長で市との調整役を務めた高良アレシャンドレ実行委員長らをはじめ150人ほどが集まり、お披露目された会場を見学した。
 式では来賓らがあいさつ、メーロ文化局長は日系人らによる市への貢献を称え、「意義深い展示会。文化の交流をさらに進めていきたい」と祝辞を述べ、喜納支部長から同局長、市長夫人らに感謝状が贈られた。
 「ガラクタがたくさん集まりました」、新城安昭第2副支部長はそう冗談めかして笑う。「それらは子、孫の世代になると邪魔なものに感じて捨ててしまうが、そこにこそ、歴史がある。興味を持ってもらえれば」と話す。
 沖縄文化、日本人移住の歴史を紹介する同展示会はセントロ付近に位置する博物館の一室で開かれ、公立学校の生徒らの観覧も頻繁に行われているという。
 展示品には、1939年の日付が記された手紙も。手紙の翻訳を行った新城さんによれば、沖縄の母が、笠戸丸移民の息子に宛てたものだという。
 ウチナー口(沖縄の方言)で書かれ、母国で困窮する母が、遠いブラジルの地で金を儲けているであろう息子に「助けて下さい」と送金を願う文面には、多くの来場者が黙って目を向けていた。
 同博物館の会館時間。月~金曜日=午前8時から午後4時半。土曜日は午前9時から昼12時半まで。日曜休館。

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