ホーム | コラム | 東西南北 | 東西南北

東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月1日付け

 リオ州山間部(セラーナ地方)の土砂災害に関する記事の内容が変化している。最近は死者や避難生活者への言及は少なく、再建にむけた動きや水害後に発生する病気の話、寄付品を分けたりするボランティア不足などの記事が多い。病気蔓延の記事と共に気になったのは、寄付の中に賞味期限切れ食品や汚れたり破れたりした服、汚れたオムツまで混入の記事。輸入品の靴や新品衣類も混じる山の脇にある〃ゴミ〃コーナーに積まれた壊れた玩具などの写真と、「寄付は義務ではないのだから心を込めた品を」のコメント付だった。
     ◎
 サンパウロ市西部のエンジェネイロ・エイトール・アントニオ・エイラス・ガルシア大通り沿いで1月30日未明起きた火災で、3歳男児が焼死した。男児を育てていた36歳の祖母が1時過ぎに男児の母と共にバイレに出かけた後の出火で、施錠された家の中で泣き叫ぶ男児の声に気づいた隣人達もなす術が無かったという。祖母達は鎮火後の4時半頃帰宅し、養育義務放棄で逮捕された。
     ◎
 南極で昨年発見された1908年製ウイスキーが味の検定のためスコットランドに運ばれて話題になっているが、ブラジル産のワインは2年以内に飲めと1月30日付フォーリャ紙。フランス製ワインは20年くらい経った方が味が良いというけれど、ブラジル産は10年も経つと味が落ちるとか。

image_print