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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月10日付け

 サンパウロ市の地下鉄とサンパウロ州都電公社(CPTM)の料金が13日から9・43%調整される。従来は2・65レアルだった線は2・90レアルに、2・55レアルだった5号線(リラス)は2・80レアルに値上りする事になり、バスと乗り継ぐインテグラソンの場合は、4・29レアルが4・49レアルになる。早朝の4時〜5時35分にCPTMを利用する場合や、4時40分〜6時15分に地下鉄を利用する場合は、一回の料金が2・40レアルから2・50レアルに、その前後にバスを利用する時の料金は、4・11レアルが4・21レアルになる。1月に値上りしたサンパウロ市のバスと今回値上りする地下鉄やCPTMは、どちらもインフレ以上の調整で、市民の不満はますます高まりそうだ。市町村をまたがって運行されるバスを利用する場合の料金も、同時に調整される事になる。
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 マラニョン州ピニェイロの刑務所で8日に起きた暴動は、6人の死者を出して収束したが、死亡した6人の一人は、自分の娘を自宅軟禁し7人の孫を生ませたとして、悪鬼呼ばわりされた漁師。40人しか収容できないところに91人が押し込まれていたといい、収監者達の不満が爆発したようだ。担当警部は、収監者の一部は周辺の別の刑務所に移送するというが、刑務所の増設が犯罪者の増加に追いつかないのは全国的な現象だ。

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