温泉到着目前でバス横転＝ロンドリーナ＝パラナ福岡県人会の新年会で＝17人負傷、３人が入院中

ニッケイ新聞　２０１１年２月１７日付け

　【ロンドリーナ発】パラナ福岡県人会主催の恒例新年親睦会が今年もロンドリーナ温泉地で１０日午前１０時から行われ、同地の会員らは他市の会員の到着を待っていた。
　同地から約４０キロ離れたアラポンガス市からは２８人が小型バスに乗り温泉地に向かっていた。
　ア市市役所は普段より、日系高齢者のために日系人の運転手付きでバスを無料で提供しており、当日は安田アルトゥールさんの運転で会員らが乗車していた。
　ところが到着目前、温泉敷地内の坂道の最後のカーブでブレーキに故障が生じバスは横転、乗客は投げ出された。
　急報によってロ市の救助隊員が駆けつけ、負傷した１７人が３カ所の病院に運ばれた。
　同県人会の秋吉昭雄会長（７５、ロ市在住）によれば、「毎年行っている新年親睦会はロンドリーナ温泉地が一番の好評だったので、近年はこの会場に決めていた。今回は思わぬ事故発生で心配したが、大半の人が軽傷で直ぐ退院できて良かった。入院中の人達も近々退院できるとのことでホッとしています」と胸を撫で下ろす。
　新年会は昼食だけを取り中止となった。
　１６日現在は橋本八重子さん（６６、サンタカーザ病院）、加藤昭さん（８６、ロンドリーナ心臓病院）、平田マザリーネさん（５６、ロンドリーナ心臓病院）の３人が入院中。（中川芳則通信員）