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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月25日付け

 マラニョン州ピラペマスで23日、26歳の娘を14年間自宅軟禁し、2人の子供を生ませた50歳の男性逮捕という事件が起きた。娘が11歳の時、母親が5人の子を置いて失踪。14歳の時から軟禁状態に置かれ、父親の慰み者にされた娘は、22歳と25歳の時出産したが、匿名の通報で警察が乗り込んだ時に家にいた子供は1人。警察では、養子に出したという家族を捜している。父親は「恋人を探せというのを嫌って家にいた」と言うが、2年続きで同種の事件発覚だ。わが子を車の窓から投げ出し殺人未遂に問われた母親など、親の愛への信頼が揺らぐ事件が続いている。
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 24日で閉業と言われていたサンパウロ市の映画館ベラス・アルテスが、あと2週間は営業継続—。23日夜、パウリスタ大通りとコンソラソン街の角にあるビルの所有者、フラヴィオ・マルフ氏と3時間にわたって話し合ったアンドレ・シュトゥルム館主が明らかにした。家主が求める15万レアルには届かないものの、年末の明け渡し要請以降に獲得した支援者の協力で新しい家賃額を提示し、再考を求めたという。閉業の噂が流れ始めて以来、継続を求める人は後を断たず、サンパウロ市の歴史・文化・環境遺産保存審議会への遺産指定申請も行った。サンパウロ州の歴史・文化・考古学・工芸遺産・観光保護審議会に遺産指定を申請するための諸準備も進んでいるという。

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