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■訃報■林寿雄氏

ニッケイ新聞 2011年2月26日付け

 サンパウロ市のロージャス・ニッポン創業者、ブラジル力行会相談役などで知られる林寿雄さんが21日、肺炎をこじらせて加療の甲斐なくサンタクルス病院で亡くなった。行年100歳。18日に家族だけで誕生日を祝ったばかりだった。
 1911年2月に熊本県下益城郡に生まれ、31年に県立工業高校卒業後、すぐに力行会に入会して同海外学校で半年間学び、同年12月にはりおでじゃねいろ丸で着伯した。
 最初はモジの渡邊孝氏の農場で働くも、すぐにペナポリスやアラサツーバで日本語教師を8年、ツッパンやサンパウロ市で写真館や同材料販売を7年、1950年ごろにロージャス・ニッポンを創業した他、建築業や不動産業にも進出するなど実業家として知られる。
 69年にブラジル力行会会長に就任して24年間も務め、75年には在伯熊本県人会長、サンパウロ学生会理事、4Hクラブ副会長などを歴任し、80年に当地のコメンダドール章、83年には日本政府より勳六等旭日章を受けた。本紙ぷらっさ欄にも健筆を振るっていた。
 22日にコンゴーニャス墓地で葬儀が営まれ、27日(日)午後1時からにサンパウロ市の東本願寺で初七日法要、4月10日(日)午前10時から同寺で四十九日法要が行われる予定。

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