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東西南北

ニッケイ新聞 2011年3月3日付け

 14年のサッカーW杯サンパウロ市会場がコリンチアンスの競技場に決まった。国際サッカー連盟(FIFA)の現地組織委員会が1日に正式に認め、公式サイトにも掲載されたものだが、今回の決定ではサンパウロ市での開会式開催については何も言及せず、会場住所もイタケーラではなくパルケ・サンジョルジになっているとか。会場に繋がるサンパウロ市地下鉄東西線は最近、20分のところが40〜50分かかるのもザラ。止まっては走り、走っては止まる様子がブラジルの姿と重なると言ったら言い過ぎか?
     ◎
 サンパウロ市の本屋、リヴラリア・クルツーラで起きた殺人事件の裁判で、犯人には責任能力が無く、罪に問わないとの判決が出た。09年12月21日に起きた事件は、本屋の床に座り込んで本を見ていた22歳の若手デザイナーが、無言で近づいてきた男性に野球のバットで殴られたもので、意識不明となって入院していた被害者は、意識が戻らぬまま、昨年10月22日に亡くなった。犯人の持っていた鞄には大きな山刀も入っており、故意の傷害致死事件か否かが問われていた。精神科医の鑑定で責任能力無しと判断された男性は、精神科の治療のため最低1年の入院処置を受けるが、ショックを隠せぬ遺族らは、犯人が完全に正常化するまで治療をするとは信じ難く、新たな事件を起こす可能性のある人物を野に放つ事になると、不満を表明している。

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