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東西南北

ニッケイ新聞 2011年3月17日付け

 11日に起きた東日本大震災後、日本ではスーパーなどの略奪が起きていない事が、国外では驚嘆の目で見られている。紹介の記事はいずれも日本の文化や国民性に起因すると記していたが、ブラジルの被災地では空にした自宅の略奪が怖くて避難所に行けない人も多い。
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 地震などの大きな事件後に必ずと言って良いほど起きるのは根も葉もない噂(ボアット)で、BBCの名をかたった携帯メールでは、福島原発からの放射能は15日16時頃フィリピンに到達というものもあって、同国政府が公式に否定。生きているのに死んだとされて、友人達に電話を掛け捲った人も居る。国際赤十字社は不明者捜索用サイト、www.familylinks.icrc.orgを開示。G1サイトも伝言板を開設しており、パーソン・ファインダーというプログラムjapan.person-finder.appspot.comにもブラジル関係者の情報が若干ある。
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 ミナス州三角地帯の動物病院で、右の前足を切断した亀の甲羅に、小さな滑車をつけてやる手術(?)が行われた。電線に接触して炎症を起こし、回復の見込みなしとみなされた足切断となった亀が歩行困難を起こした様子を見た医師が行った。以前、整形外科医から、ブラジルは金の採取人が酒を飲んで酔っ払って穴に落ちる事が多く、整形技術は進んでいると聞いた事があるが、亀は自由に動き回っているとか。

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