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東日本大震災=コチア青年から義捐金=3万レアル文協に託す

ニッケイ新聞 2011年3月24日付け

 東日本巨大地震の被害に対するブラジルからの義捐金受付が続く中、23日午前、コチア青年連絡協議会(白旗信会長)からブラジル日本文化福祉協会に3万レアルが寄託された。
 同協議会から白旗会長、新留静前会長、西尾雅夫さん、藤井剛三さんが文協を訪れ、木多喜八郎会長に小切手を渡した。木多会長は「お預かりします」と述べ、受け取りを渡すとともに協力に感謝の意を表明。その後、文協、援協、県連の3団体による義捐金の受付け状況や、受付けた義捐金を日本赤十字社へ送金することなどを説明した。
 今回の寄付は22日に開いた定例役員会で決定したもの。募金呼びかけにかかる時間を考え、同会の口座から捻出した。「少しでも早いほうがいいということで決めました」と白旗会長は説明する。
 「テレビの報道を毎日見ていると、じっとしていられない気持ち」と西尾さん。藤井さんは「(移住して)50年経っても母国は母国。何かあれば心配」と話す。
 新留前会長は「困っている人たちの救済のため役に立ててほしい」と語った。
 同協議会事務局には現在も義捐金に関する問い合わせが来ているという。白旗会長は木多会長に対し、「コチア青年は全国に散らばっている。今回は会のお金を少しでもと寄付したが、これからも集まると思う」と話し、今後寄せられる義捐金についても随時寄付していく意向を示した。

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