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コチア青年=三世訪日の成果報告=今後も隔年で実施へ

ニッケイ新聞 2011年3月30日付け

 コチア青年連絡協議会が青年移住55周年、花嫁移住51周年記念行事の一環として実施した青年三世研修訪日団(羽鳥慎一団長)が1月に無事帰国し、報告のため羽鳥団長、同行した杓田美代子副団長が来社した。
 一行は昨年12月末から1月7日にかけて訪日。団員たちは新年を祖父の郷里で親族とともに過ごし、広島の平和公園から東日本に向け観光名所等をめぐり、日本の風土と歴史に触れた。東京では東宮御所を訪問し、皇太子さまのご接見を受けた。
 皇太子さまは1時間ほどかけゆっくりと参加者に労いのお言葉をかけられたという。杓田さんは、「孫たちは言葉にはできないような経験をした。それはこれからの人生で次第に大きなものになっていくでしょう」と話す。
 小さなトラブルはあったが無事に帰国できたことを喜ぶ団長は、「自分達の血の中に日本人の血が流れているという事を感じたのではないか。そして共同生活を通じて生れた三世同士の繋がりも深めていって欲しい」と振り返った。
 帰国後のレポートには「これから日本語を勉強したい。親族の温かみを感じた、そして弟にも参加して欲しい」と書いた青年の孫もいたという。
 三世訪日研修は先月開催された同協議会定期総会で隔年での開催が決定されている。

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