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東西南北

ニッケイ新聞 2011年5月19日付け

 サンパウロ州ジャカレイ市で15日、深さ8メートルの井戸に落ちた45歳の男性が、犬のおかげで救出されるという事件が起きた。犬がほえ続けているのを不思議に思って駆けつけた飼い主が聞いたのは、助けを呼び求める男性の声。使われてない井戸からに違いないと考えた飼い主が消防署に連絡する一方、近所の人がトラクターで荒地に道を作るという共同作業。消防士によって救い出された男性は、11時間余り水に浸かっていたため低体温症を起こし、17日現在も入院中。男性が何のために荒地の井戸に近づいたのかは不明だが、命には別状がないという。
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 サンパウロ州海岸部サントス市で16日、市立校に通う14歳の女子生徒のカバンに手製の爆発物が仕掛けられるという事件が発生。カバンや学用品はメチャメチャになったが、危ういところで難を逃れた生徒によれば、同校での爆発事件は初めてではなく、麻薬売買も行われているという。女子生徒のカバンに爆発物を仕掛けた生徒は別の時間のクラスに移されたが、被害に遭った生徒の親は娘を即座に転校させる意向。大サンパウロ市圏サンタナ・デ・パルナイバ市では、13歳の少女から妊娠したかもと告げられた15歳の少年が、町外れの茂みで少女を殺害。少女に同行していた別の少女も殺されており、警察は、少年に同行していた友人が少女二人の殺害に加わっていたかなどを調査中だ。

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