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東西南北

ニッケイ新聞 2011年6月14日付け

 フェスタ・ジュニーナの季節となり、街中でも「田舎の結婚式」を象ったダンスの衣装を身に着けた子供達を見かける機会が増えたが、サンパウロ市東部のカンガイーバでは10日、保健所の敷地内、それも保健所が診察などを行っている時間帯にフェスタが行われ、顰蹙(ひんしゅく)を買った。建物の中には吸入中の子供がいたりする一方、ダンスの曲がかかり、ピポッカやケントンなども振舞われるなど、衛生的にも精神的にもこれでよいのかと首をかしげる状況。職員の気もそぞろで、診察予約もままならぬ上、風邪や気管支炎その他の受診者が溢れる中、残業分と相殺する形で早々と仕事を切り上げた内科医が、午後3時半から隣のキタンダでビールを飲んでいたとあっては、住民の苦情も無理はない?
     ◎
 チリ南部のプジェウエ火山の噴火活動が続き、噴煙による航空便の欠航などが相次いでいる。噴煙と共に巻き上げられる火山灰は、滑走路につもる、タービンを詰まらせる、視界を悪くするなどの被害を生じさせ、航行そのものを困難にする。航行計画が狂い、操縦士や飛行機そのもののやりくりも難しくなるなど、その影響は南米全域に。ブラジル内では、サンパウロ州のクンビッカやパラナ州のクリチバから飛び立つ便などが影響を受けているが、これがW杯やオリンピックと重なったらと訊かれた担当者は、「さあね〜」と答えるのみ…。

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