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コラム 樹海

ニッケイ新聞 2011年6月23日付け

 ギネスブック公認の世界最長寿者だったミナス州のマリア・ゴメス・ヴァレンティンさんが21日に亡くなった。ヴォ・キタ(キタばあちゃん)と呼ばれ、孫4人、ひ孫7人、玄孫5人に囲まれていた。114歳だったから明治29年生まれ、宮沢賢治や岸信介と同い年。と書いてもコラム子はピンとこないが、読者のみなさまはどうだろう▼ご長寿といえば、86年に120歳で亡くなった泉重千代さん。55年以降最高齢であった時期が最も長かったというから記憶に残るのも当然だ。好みの女性のタイプを聞かれ「年上の女性」と答えた名回答もよく覚えている▼このほど、南マットグロッソに住む80代の女性読者が編集部に、自らの健康10訓を書いたパーノを送ってくれたので紹介したい。小肉多菜、小塩多酢、小糖多果、少食多噛、小衣多浴、小言多行、小欲多施、小憂多眠、小車多歩、小憤多笑—確かに多くの高齢者が長寿の秘訣として挙げるものだ▼懇意にしている60代の男性は、自分が100歳まで生きることを前提に人生計画を立てている。ご尊父が100歳まで生きたのが根拠だが、その考え自体が長生きの秘訣かも知れない。100歳を一日に変換すると、60歳は正午をわずかに回ったばかり。今日もこれから、と張り切れそうだ▼パラナ州ウライ市の市長、市村之さん(93、新潟)が免職された(本紙7面記事)。北パラナ有数の農場主として知られ、5期目を務めるブラジル最高齢の市長だった。疑惑の行方は司法の手に委ねるとして、お疲れさま、ご長寿万歳と申し上げたい。(剛)

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