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【ブラジル相撲連盟50周年祝い】聖南西が破竹の9連覇達成=全伯相撲選手権大会=重量級は樋口高大優勝

ニッケイ新聞 2011年8月3日付け

 ブラジル相撲連盟(篭原功会長、下本八郎名誉総裁)主催の第50回全伯相撲選手権大会が23日、第16回南米選手権大会、国際親善大会が24日にボンレチーロの常設土俵で開催された。選手や応援ら約400人が詰めかけ、白熱した試合が繰り広げられた。全伯大会では聖南西が男子団体で9連覇を果たし、選手層の厚さを見せ付けた。

 全伯大会は幼年(8〜13歳)、少年(14〜16歳)準成年(17、18歳)成年(19歳以上)の年齢別で競われ、成年は体重で4階級(軽量・中量・重量・無差別)に分かれて男女別で競われた。遠くはパラー、パラナ、南大河州など9チームのほか、南米選手権には隣国アルゼンチン、パラグアイ各国からも選手団が訪れ、計約400人の選手が出場した。
 開会式で籠原会長は、「全伯大会は50回という節目を迎えた。礼儀正しい相撲で日頃の成果を存分に発揮してほしい」と挨拶。来賓として招待された在ブラジル大使館の八尋勇人警備対策官は、大相撲で活躍する日系人力士の魁聖について触れ、「この大会で彼に続く力士が生まれることを願います」と選手を激励した。
 肌寒い天気の中、午前8時から取組みは開始。応援にも熱がこもり、選手や自チームの名を連呼する声や指笛、手拍子の音が会場の外まで響いた。
 青年重量級個人の樋口高大さん(29、二世)は重量級の昨年度覇者。「毎年強い選手が現れるから」と気を引き締め決勝に臨んだ。立会いで回しを取られ足をかけられたが、体を上手く返して外し際へ寄せ、優勝を掴み取った。
 パラナ州のジャナイナ・シルバ選手(23)はジャケリーニ・シルバ(28)選手と無差別級女子個人で姉妹対決。十数秒の膠着が続いたが、粘りの相撲でジャナイナが制した。試合後、「本当に嬉しい。これからも相撲を続けたい」と喜びを隠せない様子だった。
 午後1時から始まった日本高校相撲選抜の力士による公開稽古では、四股や摺り足などを披露。また割りで額を地面につけるとどよめきが起こり、土俵狭しとぶつかり稽古を行うと拍手が起こった。
 サンパウロ市在住の福田守義さん(熊本、87)は、「戦後は望郷の思いで相撲を取っていた。高校生の日本らしい相撲を見て当時を思い出した」と感慨深げに眺めた。
 団体戦に移り、女子ではシルバ姉妹率いるパラナが優勝したものの、団体男子では聖南西が体格、力で圧倒。見事総合9連覇を果たした。聖南西で相撲の指導を続けてきた堤正昭さん(70、長崎)は選手に肩車され、チームの快挙を喜んだ。「聖南西の相撲人口は約160人で選手層が厚い。指導してきた選手が教え手に育ったことが連覇を支えています」と笑顔で語った。

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