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ニッケイ新聞 2011年8月23日付け

 島根県人会の足立操会長は24年間伊藤忠商事に勤め、フリーのコンサルタント、またヤクルトで貿易部長としても活躍した経歴を持つ。現在は援協の事務局長補佐を務める。一般的に親睦や文化事業が中心の県人会だが、「急速な経済成長を遂げている当地で、県人会はもっと経済面の交流に力を入れるべき」と、得意分野を生かして活動を広げていく意欲を見せている。今後の同県人会の発展に注目したい。
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 「満州よりもブラジルで鍬もって農業を」—。静岡県立磐田農業高校は創立間もない頃から海外移住を推進し、ブラジルに多くの移民を送り出してきた。大正時代から昭和四十年頃にかけては「海外植民講習所」を設立し、約50人の同窓生が南米に渡った。現在も海外教育に力を入れており、ブラジルのほかタイとの交流事業も盛んだ。
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 この度交流事業で訪問団が訪れた、静岡県磐田農業高校の位置する磐田市は「スポーツのまち」として町づくりを進めている。市内の至るところにサッカー場があり、全日本高等学校女子サッカー選手権が13回連続開催された。近年は10年ナビスコ杯で優勝を飾ったJリーグのジュビロ磐田の本拠地としても名を馳せ、「女子サッカーの聖地」と呼ばれるとか。

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