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大耳小耳

ニッケイ新聞 2011年9月6日付け

 今年1月に就任した『サントス厚生ホーム』の前園マルセリーノ・ホーム長は「家庭的な雰囲気」をモットーに、声掛け運動や、入居者が自発的に活動するよう心を砕いているという。11日にある「春祭り」でも入居者が、舞台で様々な演目を披露する。改修工事が進む同ホーム、会場となるサロンはまっ先にお化粧直しを済ませたとか。
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 日本常民文化研究所は21年に民俗学者の故・渋沢敬三氏によって設立されたアチック・ミューゼアム・ソサエティが前身。日本の民衆の生活、文化、歴史を調査・分析し、民具(人々が生活の必要から製作し、使用してきた古風な器具、造形物の総称)や 古文書の収集や分類、漁業史研究などを行う。常民とは民俗学用語で「庶民」の意。「柳田国男がやっていない分野を補完する研究を行っています」と佐野所長。普通の人を真正面から捉えた研究、とても面白そうだ。
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 先月13日にモジ市で行なわれた「健康表現体操5周年の集い」で、川添博代表から後日談を耳にした。約550人の参加者が演技後お弁当を食べたが、「会場にはゴミ一つ落ちていなかった。またいつでも体育館を利用してほしい」とモジ市長が絶賛したという。ゴミや落書きが風景の一部のようにすら見える当地こその驚きだろう。「残すものは感謝のみ」と教育された日本人にとっては不思議でも何でもないのだが。今度からは「清掃費がいらないから」と会場費のデスコントをお願いできる?

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