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BEGIN=県系400人と交流歓迎会=ウチナーの血思い出させる歌=「必ず戻ってきたい」

 12日に伯国初のコンサートを行った沖縄県石垣島出身の人気バンド「BEGIN」の歓迎交流会が13日、聖市の沖縄県人会館ホールで盛大に開かれ、駆けつけた約400人の県系人がメンバーとの交流と演奏を楽しんだ。午後1時頃、BEGINが到着すると盛大な拍手で迎えられ、挨拶にたったボーカルの比嘉栄昇さんは「ブラジルのことをよく知らないまま来たがここで皆さんの顔を見て話ができて、日本とブラジルは、距離は遠くても心はこんなに近いんだと感じました」と感無量の様子でのべた。

 グループ「ブラジル・コルコバード」がサンバショーを披露し、BEGINメンバーも太鼓を叩いたり踊ったりするなどのパフォーマンスを見せ、会場は一気に盛り上がった。
 その後県人会の山城勇評議員会長が乾杯の音頭を取り、「ライブでもらったエネルギーを糧に、ブラジルのウチナー魂をより育みましょう!」と挨拶し、一同乾杯。振舞われた昼食に舌鼓を打った。
 ライブのサポートメンバーとして初来伯したドラムの田代浩一さん(35、石垣市)は取材に対し、「中学時代からサッカーをやっていてブラジルは憧れだった」といい、「移民が多いとは聞いていたが、ブラジルの沖縄県系人がこんなに明るくて熱いとは。こんなに盛り上がるとは思っていなかった」と目を丸くした。
 ライブと交流会の実行委員長を務めた知花ルイ氏(48、二世)は、「我々の夢を叶えてくれたBEGINに感謝の気持ちを示したかった」と趣旨を語り、「来場者数は予想以上だった。40日間しか準備期間がなかったが、成功して良かった」と安堵した様子。
 「沖縄に初めて行ったときは郷里に帰ったような気がして涙が止まらなかった」と振り返り、「彼らの歌はオジイ、オバアを思い出させる。BEGINの歌は高齢者と若者をつなげると思う」と思いを語った。
 今回のライブと交流会の開催にあたっては、先月沖縄で開かれた「第5回うちなんちゅー大会」で一千人以上の県系人が伯国から参加したため、残った若者メンバーを中心に約60人ボランティアが集められた。
 グループの代表、加藤ロベルト孝幸さん(29、二世)は、琉球國祭り太鼓のブラジル副支部長、県人会カーザ・ベルデ支部青年会長を務め、舞台下でBEGINと共演を果たした。「おじいさんおばあさんが懐かしそうな顔をしていたのが一番嬉しかった。BEGINのうちなーぐちを聞いて、昔を思い出しているような目をしていた」。
 インターネットで常に新曲をチェックするほど大ファンだといい、「ライブでは胸がどきどきして泣いてしまった。『三線の花』が一番好きです」と笑顔を見せた。
 島袋ゆきさん(97、名護市)は「長寿の島OKINAWA」と折り紙で文字を切り貼りして作った和紙を3人に手渡し、BEGINからサイン色紙を受け取った。ゆきさんは「家に飾ると言ってくれました」と嬉しそうに話していた。
 昼食の後、「島人ぬ宝」を当地のバンドと共演し大きな拍手が送られた後、写真撮影大会となり、来場者は長蛇の列を作った。
 ピアノの上地等さんは、「1週間の滞在だったがこんなに多大な歓迎を受け、日本に帰るのが惜しい。必ずもう一度来たい」、ギターの島袋優さんは、「ブラジルでもらった熱い思いを胸に、これからも良い曲を書いていきたい」とそれぞれ挨拶した。
 最後に比嘉さんが「ブラジルで見聞きしたことを子供たちや友達、コンサートのお客さんなど日本全国の皆さんに伝えたい。またブラジルに来るときは一緒に遊んでください!」と呼びかけ、最後はカチャーシーでお開きとなった。
 BEGINが出口からバスに乗り込むところを大勢が名残惜しそうに見送っていた中、花城ファビオさん(32、三世)=ブラジリア在住=は、「ライブは本当に素晴らしかった。言葉が出ない」と感動した様子を見せ、加藤剛さん(25、二世)は「BEGINの歌を聴くと、自分にはウチナーの血が流れていることを思い出す」と話していた。

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