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米国ハワイ=「小売業者賞」に輝く=ニーマン・マーカス総支配人

ニッケイ新聞 2011年12月24日付け

 【ハワイ・パシフィック・プレス12月15日付け】ハワイ州全体の労働人口の実に20%が小売業界で働く。ハワイ小売業会は、傑出した小売業者・小売業界従業員に贈られるホオケラ賞をニーマン・マーカス・アラモアナ店長・総支配人のアル友成氏に授与した。
 アル友成氏はルーズベルト高校、ハワイ大学を卒業し、リバティー・ハウス、メイシーズ、ニーマン・マーカスとデパート業界でキャリアを積み、アメリカ本土での経験は25年になる。ニーマン・マーカスのアラモアナ出店のため、1998年に副店長・総合マネージャーとしてハワイに戻って来た。
 アラモアナ店は、100年の歴史を持つニーマン・マーカスの31番目の店舗で、チェーンの中でも最大級の規模で、その建設には4300万ドルが投じられた。
 ハワイへ出店した1998年は、アジア経済の悪化に応じてハワイ経済も停滞している時だった。しかし、長期的展望を持ち、高級デパートとして営業を開始し、バレー・パーキング、店舗入り口のコンシェルジェ、VIPショッピング・アシスタント・サービスを用意した。
 400人のフルタイム従業員を雇用し、ローカル経済に大きく貢献する。「アメリカ本土の店舗は、近辺に住むお客がほとんどだが、ハワイの場合は事情が違う。ローカルのお客、旅行者のお客それぞれのニーズに注意を払うように従業員教育をしている」とハワイ店舗ならではの努力を語る。友成氏自身、毎年、東京の小売市場調査を行うという。
 地域活動にも熱心に参加し、ハワイ・シアター・センター、コンテンポラリー美術館、アジア太平洋安全学センター基金、ハワイアジア太平洋協会、太平洋リハビリテーション病院の運営委員を努めている。
 妻ジョイスさんは、草月流の生け花を長年習い、自身で花器も製作する。ホノルル・アカデミー・オブ・アーツでの、イベント運営にも共同運営委員長として参加している。
 友成氏は、ゴルフ、夫婦での旅行も楽しむ。バイヤー時代によく行ったイタリアのフローレンスには今でも旅行すると言う。 
 友成氏は、大変おしゃれな人として知られている。最高級の品を扱うデパートのマネージャーだ。デパートが誇る上質のスーツを身に着け、妻ジョイスさんを伴い、チャリティーイベントに出席している。

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