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コチア生まれのリンゴの里=全伯に知られる高品質誇る

新年特集号

ニッケイ新聞 2012年1月1日付け

 リンゴを販売する組合は同市に3カ所ある中、最も古く規模も大きいSANJO。工場、冷蔵庫、配送センター、農業資材や農薬などを格納した倉庫、婦人部が作ったジャム、お菓子などの加工品を販売する直営店などを擁し、総敷地面積は18ヘクタール。組合員は現在80人、職員は330人で、職員の多くはブラジル人だ。
 同地にリンゴ団地の造成を開始したコチア産組が解散したのが94年。その後すぐに有限会社を立ち上げ、10ヘクタールの土地を購入した。もともとあった組合の建物とは別に、新しく場所を変え「SANJO」(Cooperativa Agricola de Sao Joaquim)として新たに組合が発足した。
 リンゴはガラ、フジの2品目。一千ヘクタールの畑を有し、生産量は年間4万トンに上る。標高1400メートルの畑で通常より長く生育するために重みのある密度の高いリンゴになる。
 品質の良さはブラジル中で知られており、フジは等級別に格付けされた4つのブランド名(Sanjo、Davida、Pomerana、Hoshi)で南大河州からマナウスまで販売。年間を通して選別、常時国内の市場に送り出している。

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