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クリチーバ=文協舞踊部で新年会=龍千多さん「温故知新で頑張る」

ニッケイ新聞 2012年1月20日付け

 花柳龍千多さんが指導するクリチーバ日伯文化援護協会舞踊部は13日夜、クリチーバ市内のレストランで新年会を開き、部員や関係者ら約50人が集まった。
 20年以上に渡り毎月サンパウロから同部の指導に訪れている龍千多さんは「今年は初心に返って、温故知新の気持ちでがんばります。夢を持ってやっていきましょう」と強調、部員らと共に今年の躍進を誓った。
 文協の石井ジョルジ会長は「文協の各部はそれぞれ良い成果を出している。今年も1年一緒にがんばっていきましょう」とあいさつ。山脇ジョルジ市議は「龍千多先生の指導のもと、クリチーバの踊りのレベルは格段に高くなった。各移民が芸能を披露するグアイーラ劇場の舞台にも誇りを感じる」と激励した。
 文化部長を務める村上エルメス文協副会長が乾杯の音頭を取り、歓談を交えた夕食会が続いた。食後には、「花の舞扇」、「相生の舞」などの曲目で舞踊が披露された。
 龍千多さんがクリチーバで指導を始めた初期からの生徒であるという大嶋圭子さん(熊本、75)は、部の最年長で部員の指導にも協力。「踊りなしにはやっていけない。この先もずっとやめられません」と情熱を注ぐ。
 今年より部長を務める石田雅子さん(秋田)は「今年もグアイーラ劇場での晴れ舞台を目標に練習に励みます」と力を込めた。現在の部員は約20人。文協の太鼓グループと兼部する子供達もいるほか、昨年には非日系の青年が入部している。(長村裕佳子通信員)

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