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もうすぐ到来?沖縄食ブーム=『ソバリア』2号店も検討=『梯梧』客増加で嬉しい悲鳴=エスタード紙で大々紹介

ニッケイ新聞 2012年1月21日付け

 「これ以上、お客さんが増えても困るんだけどね」と嬉しい悲鳴を上げるのは、リベルダーデ区にある沖縄料理店『梯梧』の店主、親川幸雄さん(62、沖縄)。19日付けのエスタード紙で大々的に沖縄料理特集が組まれ、開店37年の同店が老舗として取り上げられた。以前本紙で紹介したヴィラ・マダレーナ区の沖縄ソバ店『SOBARIA(ソバリア)』も人気は上々のようで、店主のジャン・ロドリゴ・アダジさん(36)は「近々2号店を出すつもり」と意気込む。サンパウロの〃市民食〃となった日本食に続き、沖縄食ブームの到来は近い!?

 「ここ4〜5年、中心に客が増えてきたね。以前は注文の少なかったゴーヤが良く出るようになった。ソバは大抵のお客さんが注文するよ」と親川さんはその浸透ぶりを語る。
 「メディアから取材を頼まれるようになったのは10年前頃からかな。お店が忙しいから、ずっと断っていたんだけど」と妻、美津子さん(65、沖縄)は困った様子ながら笑顔を見せる。
 エスタード紙では、沖縄料理の食材に欠かせない豚足と「メンソーレ!」の言葉(沖縄方言でいらっしゃいませの意)が、料理専門頁(Paladar)の表紙を飾った。
 ブラジルの沖縄料理文化が移民の歴史と絡めて解説され、沖縄ソバ、海ぶどう、泡盛やゴーヤの料理法を取り上げ、定番の足てびちも〃沖縄風〃サラパテウと紹介された。
 沖縄ソバを中心にした南麻州の料理を提供するレストラン『SOBARIA』も紙面に登場した。
 沖縄ソバを売るフェイランテやソバ屋が多い同市では、06年8月に同市文化遺産に指定されるほど一般的だ。
 小さい頃からソバや日本食を食べて育ち、06年3月に店をオープンしたアダジさんによれば「一番人気はやはりソバ。1日に6〜70食は売れる」という。
 現在、ピニェイロスで2号店用の店舗を探しており「ソバの種類をもっと増やし、野菜中心のメニューや低カロリーの麺も考えている」と話す。
 同紙では、長寿国で知られる日本の中で、沖縄に100歳を越える高齢者が突出して多い理由を食と関連づけている。健康に関心のあるブラジル人の関心も高まりそうだ。
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 両店の所在地、連絡先は、▼ソバリア=Rua Aurea, 343, Vila Mariana/11・5084・8014、▼梯梧=Praca. Almeida Junior, 25, Liberdade/11・3207・0317

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