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ニッケイ新聞 2012年2月28日付け

 「実は、今まで津市のホームページには『オザスコ市と姉妹提携を結んでいる』という記載のみでした」と反省する前葉市長。三重県人会を訪問した際には母県の情報を求める声を多く聞いたようで「中心となるのはインターネット。次の50年に向け、互いの情報を得やすい環境を整えなければ。例えば、ACENBOや県人会などの存在もぜひ知らせたい」とやる気。
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 前葉市長は津市で暮らすブラジル人について「現在市内に3千人。全盛期は3800人を数えたが、1千人近くがブラジルに帰ってしまった」と現状を話す。「これからは、再び日本に戻ってきてくれる人の就労、教育サポートが必要」と説明し、「オザスコがどう移民を受け入れたかを学ぶ意義は大きい。日系人の存在が、今後の交流活動の中心となっていくでしょう」と希望を込めていた。
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 当地パナソニック社長に就任した村上廣高さんは、昨年までタイ社で社長を務めていた。タイ人にとってブラジルは日本同様、〃地球の反対側〃で、縁遠い国と思われているよう。「仕事選びもサバイ(気持ちいい)、マイ・サバイ(気持ちよくない)が基準。どうモチベーションを上げるかに苦労した」とか。「ブラジルと似てるね」と、篠原一宇副社長と目を見合わせた。

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