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2006年4月18日(火)

 サンパウロ人文科学研究所がブラジル日本移民百周年記念として発行している『人文研究叢書』の第四弾「日系コロニア文芸」(上巻)が来月中旬には出版される見通しだという。清谷益次(短歌)、栢野桂山(俳句)両氏が手掛けたもの。短歌に関していえば、「移民の精神史への試み―短歌作品に汲むもの」と銘打ち、勝組、負組の短歌、移民「老」の歌などを取り上げている。現在校正作業を行っている宮尾進顧問も「非常に読み応えがある」とその内容に太鼓判。下巻は小説、詩、川柳を取り上げ、今年末の刊行を目処にしているという。
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 今回の北海道祭りで、サンパウロ市からニシン二百尾を持っていったはいいが、肝心の焼き網を忘れたことに後から気づき、冷や汗を流す場面も。会場で調達できたので事なきをえた。今回の祭りの発案者、高橋昭理事はもちろん、主役の青年部も大奮闘。それを舞台裏から支えたのはいつも通り、婦人部はまなす会だった。
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 NGKが外国語能力に応じて、報奨金を支給することになりそう。日本語を学習しても、メリットがないとよく言われる。ブラジル日本語センターによれば、同様の報奨金を出す企業はないといってよい。同社が日本語能力に価値を認めたことで、反響が広がるかもしれない。投資の結果がどう現われるのか、注目していきたいところ。

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