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ニッケイ新聞 2008年8月26日付け

 約四千人が訪れた沖縄県人移民百周年式典。この日の祝賀昼食会のため、七頭の牛、四頭の豚の丸焼きが用意され、朝から来場者の注目を集めていた。聞けば、前日の夜十二時から調理を始めていたそうで、記念写真を撮る人たちもあり、盛況だった。その一方、予想以上の人出もあってか、一般来場者が食事を取るための列が午後遅くまで続くといった場面も。
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 約三百人が訪れ、通路に座って見る客が目立った「寄席ブラジル公演」。午後二時にはすでに座る場所がない状況になっていた。公演が始まって少ししてから、杖をつきながら訪れた初老の夫婦が訪れた。関係者の配慮により、二人の子供たちが座っていた場所を譲ってもらった。二人の子供たちは、嫌な顔一つ見せずに席を譲り、通路に座ってみていた。お年よりを大事にする気持ちがしっかりと現れている感じが見受けられた。
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 国際交流基金日本文化センターで実施され、七月から二カ月間、九〇年代の日本映画が楽しめる「いつでもシネマ(Sempre Cinema)」(隔週の火、木曜日)。今週二十六、二十八日の上映が予定されていた「釣りバカ日誌スペシャル」が機材整備のため、中止となった。次回の「虹をつかむ男」は、通常通り上映される。
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 JAL(日本航空)は、航空運賃に上乗せされる「燃油特別付加運賃」(サーチャージ)を十月から値上げすると発表、東京・サンパウロ間の三万二千円が約二割増の三万八千円となる(日本での購入の場合)。世界的な航空燃油価格の高騰を受けたものだが、日伯間がちょっとだけ遠くなった気がする。ブラジルでは、アルコール燃料で飛ぶ小型飛行機が開発されているが、いつかジェット機も飛べる日が来る!?

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