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USPコダト教授著『ブラジルは学校から逃げた』=出版記念会で110冊販売

ニッケイ新聞 2012年3月17日付け

 サンパウロ総合大学心理学部のセルジオ・コダト教授(58、二世)著作『O BRASIL FUGIU DA ESCOLA(ブラジルは学校から逃げた)』の出版記念会が13日夜、サンパウロ市内の書店で開かれた。
 「労働党が公約として掲げていたはずの教育投資がほとんど行われていない」と指摘、サンパウロ州リベイロン・プレットと周辺地域の公立学校教諭でつくる研究グループによる4年間の調査結果をまとめ、ブラジルの公立学校が抱える様々な問題の解決策を考察した。
 午後6時半から始まった記念会には、教育関係者や同氏の友人や大学の生徒のほか一般客ら多くの人が訪れ、110冊を販売した。
 店内に設けられたスペースで訪れた人と握手し、サインに応じていたコダト氏は「コロニアの人も含め多くの人が来てくれて嬉しい。現状を変えたいという思いに光が見えた」と語った。
 社会福祉の仕事に携わるナジア・ヴィアナさん(63)は「所得が低い家庭の子供のより良い人生を目指す必要がある。とても重要なテーマ」と関心を寄せていた。

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