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大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年3月21日付け

 岡山大の中東准教授は2010年から、文化庁の委託を受けて岡山県総社市が運営する「生活者としての外国人のための日本語教育事業」の運営委員としても活躍。自身の親戚もブラジル移民という不思議な縁もあって、「今後も南米との架け橋となれるよう、日本の南米コミュニティーの支援に貢献していきたい」と意欲的。こうした大学研究者が増えることを期待。
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 ブラジルを知る会のバザー。カラフルな色使いで来場者の関心を集めていたのが、壁掛け用タオル「まけないぞう」。阪神・淡路大震災で被災した人々が、ゾウをかたどった壁掛け用タオルを作り販売する取り組みとして始まり、今回の東日本大震災の被災地でも広がっている。会員の家族が日本のNPOから取り寄せ、会員らが見よう見まねで作ったものと共に販売され、応援に一役買っていた。
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 放送大学の教授らによる講演会の開催地はサンパウロ大学。「リベルダーデの方が集まるのでは…」との声には「大学間協定があるので、大学を窓口にするべき」との学校側の意向を示す岩永雅也教授。24日は同大学の卒業式があり「皆で集まる僅かな機会だから教職員は絶対出席。出欠も取られる」と講演の翌日には当地を出発する。国の管轄らしい真面目な校風か…。米国と同じ轍を踏まないよう気をつけて。

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