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東西南北

ニッケイ新聞 2012年4月10日付け

 ベネズエラのチャベス大統領がブラジルで緊急治療を受ける可能性が出てきた。キリストが最後の晩餐の前に弟子達の足を洗った事を覚える〃洗足の木曜日〃に、出身地のカトリック教会のミサに出たチャベス氏は、涙を流して「命を与えて」と祈ったという。10月の大統領選で再選を目指す同氏は、健康状態に懸念があるのに後継者の育成を拒否。健康不安が高まれば同国に短期的な混乱を招く恐れも。近くサンパウロ市シリオ・リバネス病院で受診するというが、がん治療のため7日夜キューバ渡航の報道もあり、去就が注目される。
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 リオ市レアレンゴの教会で8日、同地区の公立校で11年4月7日に起きた銃乱射事件の犠牲者12人を覚えるミサが持たれ、700人が参列。負傷者11人も含め、関係者は今も心の傷と戦う毎日だ。パスコア当日のミサが永遠の命への希望と慰めにつながれば…。
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 7、8日にサンパウロ市ジョッキー・クラブで行われたロック・フェスティバル〃ロラパルーザ〃は伯字紙でも大きく取り上げられ、2日で14万人を動員。米国で既に有名な同フェスティバルのブラジルブランチの立ち上げとして成功した。伯字紙が誉めたのは人気バンドの招聘成功と、ジョッキー・クラブの広さと立地、予定時間通りの進行。一方、問題点としてあげたのは、音質と会場内の食べ物の味だった。

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