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鹿児島研修生が来伯=第9期生3人が抱負語る

ニッケイ新聞 2012年6月7日付け

 ブラジルと鹿児島県との交流を目的とした「鹿児島県農業・語学研修生」の第9期生としてこのほど、同県から川口裕貴さん(24、鹿児島市)、石橋恭平さん(22、同)、花尾彰子さん(22、奄美大島)が着伯、4日に本紙を訪れ今後の抱負を語った。
 研修期間は9カ月〜1年間で、全員ブラジルは初めて。川口さん、石橋さんはサンパウロ新聞社、花尾さんはピラール・ド・スール日本語学校で研修を行う。
 川口さんは2年ほど農業関係の会社に勤めていたが「まったく別の経験をすることで、将来の農業経営に生かしたい」と退職し来伯した。米国にも1年半農業留学をした経験がある。
 新聞社では内勤となるが「空いた時間を使い、日系の農家の人と会って色々と学びたい。意欲があれば何でもできると思う」と意気込む。
 石橋さんは鹿児島大学に在学中で農業土木を専攻する。昨年はタンザニアの国立農業大学に1年留学していた。「イタイプーダムやアマゾンなどブラジルはスケールが大きい。幅広く南米の農業を見たい」と志望した。
 高校生のときに日本語教師を志したという花尾さんは日本で外国人に日本語を教えていたが、「日本を出たことがなく、英語圏以外の国に行きたかった」との念願が叶った。「子供を教えたことはないが、研修を通じて成長したい」と意欲をみなぎらせた。

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