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サンパウロ市議会が文協を顕彰=日系社会代表の役割評価

ニッケイ新聞 2012年6月26日付け

 サンパウロ市議会は18日、ブラジル日本文化福祉協会(木多喜八郎会長)に対し、『サルバ・デ・プラッタ』を授与した。同市議会による法人に対する最高顕彰で、同議会会議場であった授与式には、約150人の関係者が訪れた。
 小林ヴィットル補欠市議が「日系社会の代表機関として、長年に渡り諸団体をまとめる役割を果たしてきた」として昨年推薦していた。
 式では、文協の歴史やこれまでの活動を振り返るビデオが流されたほか、来賓から日系人がブラジル社会に果たしてきた貢献を讃える挨拶があった。
 文協はこれに対し、日系社会の発展に大きく寄与したロベルト・ロドリゲス元農務大臣、ジャーナリストのボリス・カゾイ氏、ジルベルト・カサビサンパウロ市長、USPのジョアン・グランディノ・ロダス学長のブラジル人4名に、特別顕彰として大きく「恩」と記されたプレートを贈呈した。
 これについて山下譲二文協副会長は「今回のように注目される機会だからこそ、日系移民を温かく受け入れてくれたブラジル社会に恩返しの気持ちを示したかった」と話している。
 木多会長は本紙の取材に対し「文協としてというよりも100年以上に渡って続く日系社会の代表として授与されたという思いが強い。先人の功績に恥じぬよう、これからも頑張っていきたい」と語った。

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