ニッケイ新聞 2012年7月31日付け
アルゼンチン出身の映画監督ロベルト・フェルナンデスさん(52)が制作した、ブラジル被爆者平和協会の活動を追ったドキュメンタリー『1945年8時15分』の上映会が、8月5日午後3時からSindicato dos Quimicos e Plasticos de Sao Paulo(Rua Tamandare, 348, Liberdade)である。入場無料。
被爆者問題を知ったロベルトさんは「同協会の会員らが憎しみを抱かず、二度と同じ悲劇が起こらないよう闘っていることに感銘を受けた」と語る。
「ブラジルであまり知られていない原爆の影響や被爆者の人生を伝えたい」と映画制作を進めていた。
作品は2本立てとなっており、1本目は在外被爆者に日本の被爆者と同様の権利を求め、平和運動を推し進める同協会の活動を収録している。
日本、韓国、ブラジル3国の反核運動を収めた2作目「Mensagem de Paz」は、2014年の完成を目指す。国際交流基金後援。
上映は6月末のリオ州に続き、今回が2回目。9月21日には、協会の森田隆会長ら5人と亜国ブエノスアイレスも訪れ上映会を行なう。DVDは非売品で、公立校などに無料配布される。
問い合わせはロベルトさん(11・3673・1929)、同会場(11・3209・3811)まで。