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東西南北

ニッケイ新聞 2012年10月2日付け

 ブラジルテレビ界の大御所、エビ・カマルゴへ追悼コメントを送った人は芸能界から政界、スポーツ界に至るまで幅広い。その例を拾ってみよう。「ブラジルの何百万人のファンがエビの喜びを失った」(ジウマ大統領)「ブラジルの素敵な女性たちに遺産を残した」(ジョゼ・セーラサンパウロ市市長候補)「人生を思いのままに生きた勝者を私は忘れない」(マルタ元サンパウロ市市長)「勇気の象徴であり、ジャーナリズムの良心」(マルフ元サンパウロ市市長)「エビこそがブラジルのテレビ史だ」(ジジ/コメディアン)、「最初にして唯一の女王」(シューシャ/司会者)「あの大きな笑い声が近くで聞けない人生なんてつまらない」(ヒタ・リー)「僕の父が死んだときにすぐに駆けつけてくれて以来、エビは僕の中でずっと特別な存在だった」(ジーコ/元サッカー選手)
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 1950年代に賑わいを見せながらも荒廃し、麻薬取引の場所に成り下がったため、89年に閉鎖されたサンパウロ市中央部コンソラソン駅近くのルーズヴェルト広場が、総工費5500万レアルをかけた2年近い工事の後、満を持して9月29日に復活した。同広場は緑地に恵まれ、犬の散歩道も設けられるなど、「都心に落ち着ける場所ができた」となかなかの好評ぶり。スケートボード好きの少年たちが早速落書きなど、これからの課題もちらほら見えるが。

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