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東西南北

ニッケイ新聞 2012年10月31日付け

 フェルナンド・ハダジ氏が次期市長になるということで、サンパウロ市ではこの20年の間にパウロ・マルフ氏、ジルベルト・カサビ氏につぐ3人目のレバノン系の市長が誕生することになる。アゴラ紙はこの現象を「商人の子供ということで運営の仕方を学んでいるからでは」「現状からの出世欲が強いのでは」と分析。ハダジ氏は3月25日通り地区の繊維屋の息子で若い頃は家業の手伝いに熱心だったという。
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 サンパウロ州クンビッカ空港で24日から足止めを受けていた3人の若者に対し州裁判所が29日、3人とも、祖国であるアフリカ北部エリトリアに帰国させることとなった。3人は同国の徴兵制からの脱走者で、親類の住んでいるコロンビアへの亡命を試みる際にブラジルを経由。便を乗り継ごうとして足止めとなり、5日間拘留されていた。3人のうちの1人の女性にも徴兵が課されている。3人は「帰国すれば死刑にされる」と訴えている。
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 11月12日のコロンビアとの親善試合を直前に控えた30日にサッカーブラジル代表が発表された。最近復調のカカーは再び招集されたが、ブラジルで調子を取り戻しつつあるロナウジーニョの招集はまたも見送られた。マノ監督は会見でこのことに言及し「全国選手権の大詰めだから」と説明。ロナウジーニョ所属のアトレチコMGは残り5戦で2位につけている。

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