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大耳小耳

ニッケイ新聞 2012年12月8日付け

 文協の木多喜八郎会長によれば、国士舘プロジェクトで次の段階の工事を進めるための資金集めのため、「Projeto Adote uma Arvore」というプロジェクトの計画もあるとか。センター内の樹木1千本を売るというもので、今年の桜祭りで計画の発表が行われる予定だったが、「悪天候と人の少なさで実現しなかった」。いずれ実行されるというが、果たしていつになることやら…。値段を聞くと、1本1千レ。誰か買います?
     ◎
 文協の天皇誕生日は一昨年まで貴賓室で行われていたが、昨年から9階の移民史料館で開かれている。これは、元評議員会長で存命の数少ない創立会員でもある原沢和夫さんの提案にさかのぼる。1971年に日本から贈呈されたが両陛下の肖像画は貴賓室に保管されており、特別な催しがあったときにのみ公開されていたが、それが長年続いて肖像画の存在すら知られなくなってしまった。そのため、「一般の人に公開する必要がある」と原沢氏が評議員会で提案し、史料館に移され、訪問者は誰でも鑑賞することができるようになった。耳子も初めて目にしたが、とても立派な絵。確かに保管しておくにはもったいないものだ。

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